NEWS&BLOG

NEW BRAND 【Anderson’s】

MENS |

入荷から少し時間が経ってしまいましたが、新しくwell-madeで取り扱いの始まった”Anderson’s”について改めてご紹介させていただきます。表現は良くないかもしれませんが、割とあらゆる洋服屋さんでも展開がある故に定番的位置付けのベルトブランドのような印象も強く、そのブランドネーム自体は何となく知っていたり聞いたことがある方も多いかと思います。さらには、市場でよく見かけるモデルの印象も相まって、どちらかというと緊張度のあるデザインとでもいいましょうか、ジャケットスタイルを連想させる比較的ドレッシーなアイテムが多く、カジュアル使いはしづらそうというイメージが先行する方も多いのではないかと。以前から個人的に所有する同ブランドのベルトも確かに綺麗面でしたし。
とはいえ、この度選んだアイテムはデニムやチノに気負いなく合わせられるようなスタイルが中心です。上質なレザーを使用しながらも、どことなくひねりのある変化球感や抜け感のあるデザイン。その二つの要素の共存というのは、やはり長年あらゆるトップブランドのOEMを請け負ってきた背景があってこそではでないでしょうか。単なるラグジュアリー路線ではなく、洗練されたデザインに今の気分まで内包しているという、まさに個人的に大好きなタイプのファクトリーブランドの典型例。


【Anderson’s】
イタリア北部の都市パルマは、古くから靴やベルトなど革製品の製造によって栄えていました。1960年代初頭、そんなパルマの名門レザーファクトリーに、のちにAnderson’sの創業者となるカルロ・ヴァレンティというひとりの若者が加わります。そこで革製品について学んだ彼は、妻となる女性を含む数名の仲間たちと共に、1966年にアンダーソンズを設立。著名ブランドを設立した実績のある、カルロの親友であるパンチャルディ・ブルーノも加わり、2人は世界中の展示会にて自社のベルトをアピールしていきます。その甲斐あって、自社ブランドのベルトは名だたる高級店での扱いが始まり、さらには世界中の高級ブランドのベルトも手がける実力派ベルトファクトリーへと成長しました。


 


¥19,800 – (TAX IN)
Col : PINK , GREEN
Size : 85 , 95

まずはペールトーンが目を引くメッシュベルトから。ラバーメッシュに革巻きバックルというデザインは、仏の某シャツメーカーが展開するあのベルトのイメージが強いですが、昔からイタリアのベルトメーカーにとって革巻きバックルは比較的ベーシックなデザインで、当時からパリのブランドのOEMを中心に数多く生産を請け負っていました。なお、現在ではイタリアでもこちらの技術を施すことのできる工場が減少しているとのこと。バックル部分の革のステッチワークは細かい箇所であるにも関わらず、美しいの一言に尽きます。

見慣れた春夏定番アイテムであるメッシュベルトも、バックルの仕様が変わるだけで印象が大きく変わります。メッシュベルトというスポーティなテイストに、革巻きバックルを掛け合わせることで、カジュアルアップされ上品な顔付きに。

先程のピンク以外のもう1色は、こちらも淡い色合いのミントグリーン。気が付けば見るからに使いづらそうな2色展開となってしまいました笑。ピンクにグリーンなんて、そんな色に合わせる靴も鞄も無い…との声が聞こえてきそうですが、そこはイタリア製パリ風ベルト。靴などとではなく、シャツやパンツと色味を合わせて(馴染ませて)いただければという提案です。例えばピンクの方であれば、淡いピンクのシャツにカーキ(オリーブじゃなくてベージュの方)のコットンパンツ。足元は白キャンバスのスニーカーあたりでしょうか。ミントグリーンの方はミリタリーシャツの男っぽいオリーブにこの綺麗なミントグリーンを馴染ませたりと…パリっぽい。


¥96,800 – (TAX IN)
Col : BROWN
Size : 80 , 85 , 90 , 95

そして二型目は先程のメッシュの軽快さと逆をいく、重厚感のあるクロコダイル仕様。ちなみにこのクロコダイルはもちろんリアル、かつ、贅沢なハギのない一枚革。同社は非常に多くのメゾンブランドの生産を請け負っていおり、契約の関係でタンナーを明かすことはできないのですが、エキゾチックレザーの産地として有名なチリやアルゼンチンの最高級クロコを使用しています。
そしてデザインは70年代にAnderson’sが生産していた、パリの某有名ファッションハウスのアーカイブをそのまま採用。

70年代当時の某ブランドのイメージのまま、今だったら構築的で着丈の長いジャケットにフレアパンツ、そしてこの革巻きバックルベルトなんてのも良いですし、個人的にはLevi’sになんてことない古着のTシャツで野暮ったいくらいのアメリカーナなスタイルの味付けに、というのもおすすめしたいところです。そういう自由度の高いジャンルレスな感じがいずれにしても結局パリっぽい。

計2型3色、以上でございます。
春夏シーズンはよりベルトの重要度が高まるこそ早めの紹介を、と思っておりましたが気が付けば8月。ただ、そこまでシーズン性のあるものでもないとも思いますし、今の季節の買い物では洋服にイマイチ手が伸びないという方も多いかと思います。そして恐らくあと一ヶ月はまだまだ軽装必須の気候が続く見込みの8月現在。ベルトとしての機能云々抜きにして、あくまで洋服が軽くなるこの時期にもぴったりのアクセサリーとして提案したい次第です。

少しでも気になられた方は是非一度店頭にて手にとってみてください。
冷房の効いた東京ミッドタウン日比谷にて、スタッフ一同皆さまのご来店をお待ちしております。

well-made by MAIDENS SHOP  山田

 

2024/08/16

line