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CANADA GOOSE ~vol.2~

MEN&WOMENS |

前回のカナダグースのブログでは、生産背景や歴史を紐解いた上で何故、well-made by MAIDENS SHOPでカナダグースを取り扱っているのかというご説明をさせて頂きました。
是非、読んでいない方はこのブログを読む前に一度読んでいただければ幸いです。

今回はよりカナダグースの商品そのものにフォーカスしてご紹介させていただきます。

大前提として前回、何度も書かせて頂きましたが「カナダグースはファッションダウンではなくギアとして愛用されているもの」
なので、とにかく暖かく丈夫で実用的である事に注力しています。

先ず表地には「ARCTIC TECH(アークティックテック)」というシェルを使用しています。(一部対象外)
85%のポリエステルと15%のコットンによる混合素材で優れた耐久性を誇り、テフロン加工を施すことで、半永久的な撥水性と防汚効果も付与されているのが魅力です。
損傷しづらく、風を通さない織り方をしているので過酷な環境や気候でも耐え得る生地なのです。

ダウンと聞くと気になるのはフィルパワー。
フィルパワーとは羽毛のかさ高性を表す単位の事を言い、羽毛1オンス当たりのふくらみ度合いを立方インチで示します。
例えば、「600フィルパワー」とは1オンスの羽毛が600立方インチの体積にふくらんでいることを表し、フィルパワーの数値が大きい程、軽いながらも暖かいという事になるのです。
カナダグースはと言うと当店で扱っている物は基本625フィルパワーになります(一部対象外)。同じ価格帯のダウンと比較しても決して高い数値とは言えません。
しかしそれには理由が御座います。
上でご説明したARCTIC TECH(アークティックテック)という素材がかなり強度があるが故に他のダウンメーカーの表地に比べ重厚感があります。
ですので、フィルパワーの数値が高いフワフワなダウンを使用しても重さに負けて潰されてしまうのです。
そこでカナダグースは骨組みの役割りを果たしてくれるフェザーを多く使用し、ダウンにはカナダ産の弾力があり他に比べてダウンボールが大きいモノを使用し表地の強靭な素材に負けない最適な作りをしているのです。

また、今回から取り扱う事になった「CANADA GOOSE BLACK LABEL」
カナダグースと言えばあの赤いワッペンのロゴマークが象徴的ですが、このブラックレーベルでは黒のワッペンに。
CANADA GOOSE の赤いロゴワッペンは、雪山で遭難した際、遠くからでも認識できるように、サーチライトに反応するようにと、ちゃんと意味があり付けられています。
一方 BLACK LABEL は、雪山ではなく、街で着ることを想定して展開しているラインなので、黒一色のデザインになっています。
生産数がかなり少なく、このモデルを扱えるお店はブランド側の厳しい選定基準をクリアしたところのみ取り扱えるスペシャルなモデルなのです。
また、サイズ感もややゆったりとしたサイズ感になっています。
通常のモデルでは薄手の物しか中に着用出来なかったものが、着込めるようになりました。
スーツの上からもお召し頂けるので是非ビジネスシーンにも活用してください。

それでは、それぞれのモデルについてご紹介致します。
先ずは、「CHATEAU PARKA」

カナダグースと言ったらこの形を想像される方も多いのではないでしょうか。
フロントの大きめボタン、通称「パラシュートボタン」が目を惹くモデルです。


もちろんカナダグースは意味のないデザインはないので、このパラシュートボタンにもしっかりと意味があります。
元々は名前の通り空挺部隊が着用するジャケットなどに採用されていました。洋服で最も弱いとされている箇所がボタンの糸付け部分です。
ひとつのボタンが取れてしまうことで命に危険が及ぶかもしれない戦地において、降下中にボタンがパラシュートなどに引っかかっても千切れる心配のないものを付けなければならないのです。
カナダグースも同じように厳しい寒さの中ボタン一つ取れてしまう事は命とりなのです。
パラシュートボタンは糸ではなくテープで留めている為、滅多に千切れる事はありません。
また、大きいボタンなので、手袋をした状態でも付け外しが可能であるという事を考えても寒い地方で活躍するダウンブランドならではのデザインだと思います。

また、このモデルは表から見た時、ダウンパックが無くスッキリとした印象になります。
このデザインにも勿論意味を持っています。
ダウンパックはミシンを使用して段々を作るのですが、使用していく毎にそのシームの穴が広がりダウンが抜けてしまうのです。
それだけでなく雨が降った時などは、その穴から水が浸入し中のダウンが濡れて縮小してしまいます。
そうすると中がスカスカになってしまい、暖かくなくなってしまうのです。
そういった理由で結果的にこの独創的なデザインが生まれたのです。

次に「WYNDHAM PARKA」

このモデルはCHATEAU PARKAに比べ着丈が短いですが、ショート丈でもない程よい長さ。
小柄な方はどうしても着られてしまうような印象になってしまうダウンジャケットですが、ダウンの量もバツバツには入っていないのでスッキリとした印象。
是非女性にもオススメしたいモデルです。
特徴としては、フロントの大きなㇵの字の形をしたポケット。


ダブルジップになっており、二部屋別れた仕様に。
ハンドウォーマー付きなので一つには手を入れるように、もう一つはモノを入れるように使用できるありがたいディテールです。


また、このモデルのみフードの取り外しが出来ます。(ファーだけの取り外しも可能)
用途やその日のスタイリングや気分に合わせてご使用ください。

次に「MACMILLAN PARKA」

こちらは先程とは打って変わってとにかく無駄を削ぎ落したデザイン。
ファーも付いておらず、前ボタンは比翼になっています。
質実剛健とはまさにこの事。特質して特徴が無い所が最大の特徴とも言えます。


ブラックレーベルだという事も相まって、様々な洋服と合わせやすくタウンユースしやすいモデルなのです。
カナダグースのタフさは欲しいけど主張がなくシンプルなお洋服がお好きな方は是非。

お次は「GARSON VEST」

前にご紹介したダウンジャケットは-20℃でも快適に過ごせるジャケットなので環境によっては正直暑いこともあります。
東京都内であればこのダウンベスト一着羽織れば快適に過ごして頂けます。(これを着用すれば-5℃まで凌げます。)
また、ダウンベストはここ最近のトレンドでもあり、ファッショナブルなアイテムであると思います。
スウェットやセーターの上からは勿論、ジャケットの上から羽織ったりとレイヤードがしやすいのがこのアイテムならでは。


ディテールもかなりシンプルな仕様になっているので、どのような服とも相性が良いのです。
次回のブログで、スタイリングのご提案をさせて頂くので是非ご覧ください。

最後は「LODGE HOODY」

このアイテムを見てカナダグースぽくないと思った方も多いと思います。
冒頭の生地のご説明で一部対象外と書きましたがこのアイテムのみARCTIC TECH(アークティックテック)ではないのです。
耐久性、撥水加工、保温性の3つを兼ね備えたリップストップ生地を採用しています。
ARCTIC TECHに比べ柔らかく軽い為、中のダウンが潰れません。
ですので、中のダウンにはフィルパワー750を使用しています。他のモデルに比べ断然軽いという訳です。
それだけでなくこのモデルはパッカブル仕様なので、内部のポケットに収納することができ、簡易枕としても使用可能です。
軽く持ち運びに優れているので、旅行先や予期せぬ悪天候時にご使用いただけます。

同じブランドのダウンでも用途によって選ぶモデルが全く異なりますので、お客様のライフスタイルに合った一着を見つけて頂ければと思います。
また、当店のオンラインストアにも掲載しております。(カート販売不可となっております。)
https://store-maiden.com/collections/?m=2&b=CANADA+GOOSE
ご不明な点等ございましたら是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
それでは皆様のご来店お待ちしております。

well-made by MAIDENS SHOP 小山

 

2022/10/27

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